変形性膝関節症、膝の痛みでお困りの方へ

こんにちわ!大変ご無沙汰しておりました。院長の堀尾です。

開業してみたら、あれこれとしなければいけないことが多く、それを言い訳にブログ無精しておりました。申し訳ないです。

さて、今日は膝のお話です。特に変形性膝関節症とそれに伴う痛みについて書きたいと思います。以前、膝の治療は早く始めてくださいと書きました。その理由も含めまして(詳しくかけるかわかりませんが…)書いていきたいと思います。

一口に変形性膝関節症と言いましても、人それぞれ程度と変形の度合いが違います。一番多くみられる変形は、膝から下が内側に曲がるX脚変形です。この変形のパターンは、前から全体を見ると足を開いたように見え、やや腰が前に曲がって、ガニ股で歩いているように見えるので、O脚変形と勘違いされている方がほとんどです。とゆうか僕の10年そこそこの経験の中で、一人もX脚に気付いている人はいませんでした。もちろんガニ股の自分を見て、「あーO脚なんだなあ」と思うのは当然ですし、その状態は確かにO脚かもしれませんが、「膝の変形の状態」とは全く別です。治療する側は正確な判断が必要であると思いますし、それを正しく伝える努力をするべきだと私は考えております。

少し脱線しましたが、要は「自分はO脚だと思っていても実はx脚であべこべの治療を望んでいた」なんていう例が大変多いってことです。

では、この変形、整体なら治せますか?という部分ですが…残念ながら答えはNOです。変形が進行していればしているほど、納得のいく治療が出来なくなります。理由は明白で、私の場合は、骨を一つの支点としてとらえ、うまく合わせるように作用する骨を操作します。いわば、土台に棒を立てるようなものですね。変形していると、土台そのものがガタガタになっているか、棒がそもそも曲がっているかといった状態になります。そうすると、合わせようと思っても、変形している方向にしか合わないんです。治せるとしたら、手術しかないでしょう。なので答えはNOとなります。

ですがちょっと待ってください。

その痛み、本当に変形のせいでしょうか?

先ほど、変形の方向について勘違いが多いと書きました。つまり、治療法や、治癒計画、症状に対する鑑別に誤りがあることも多いことを表しています。

私の経験上、膝が変形していない成人はほとんどいないと思われます。体重の増加、体の癖、スポーツ、ケガ、利き足の違いなどなど、キリがありません。なのに、ほとんどの人が痛みを訴えません。なぜか?痛い人と何が違うのか?

答えは「炎症」です。

ここで非常に大切なお話をします。軟骨、半月板というやつですね。これには神経も血管もありません。ですから、軟骨がいくらこすれても痛くないです。当然痛くないので炎症も起こりません。もし軟骨に神経があったら、歩くたびに関節という関節に激痛が走り、背骨なんかは座るだけで気絶するほどになるでしょう。これが一つのポイントになります。軟骨が変形するだけでは痛くないんですね。軟骨を通り越して、骨に到達し、さらに骨をこするようになると当然痛いです。ここまでくれば、見た目にも大きく変形があるでしょう。それが続くことで炎症もひどくなります。ですがここまで悪くなる人は少ないです。

じゃあどこに炎症が起こるのか?簡単に言いますが、神経や血管、肉などの軟部組織のあるところ、つまり関節の外、関節包と呼ばれる組織の周辺と、関節周りの軟部組織です。そして、膝は皮膚と骨の距離が近く、少しの皮膚の張力でものすごく曲げにくくなります。

要は膝が炎症によって腫れるわけですね。腫れるから皮膚が突っ張って曲げにくくなり、曲がりにくいので圧力がかかり、痛みと炎症を増加させるわけです。そして、そうなると体はこの炎症を少しでも抑えようと、「水」を送り込むわけです。ですが膝の中の圧力(軟部組織含む)要は膝の内圧ですね。これが上がってしまうわけです。内圧が上がると当然皮膚や組織は引っ張られるので余計に曲がらなくなります。さらにその足で歩くと…いわずもがなですね。さらにひどい時にはこの状態の膝にヒアルロン酸注射をしたりするわけです。当然内圧は上がります。軟骨成分などは粘り気が強いので内圧が下がるまでに時間がかかります。そうすると…。

このように内圧が上がることで、関節も不安定な状態となり、痛くなってかばっていった結果変形してしまうことが後を絶たないです。そして軟部組織や炎症は手術では治りません。なので、膝の治療は早く!なんです。

さて、そろそろ結論を言います。

「整体で変形は治せないが、痛みや歩けない原因が他にあることが多いので、治療を受けてもなかなか治らない方、変形してしまう前に一度他の治療を受けてください。」

堀尾接骨院では、このような膝の症状でお困りの方を一人でも多く救いたいです。まだ治るのにもったいない、間に合えばよかったのにという人を一人でも減らしていきたいです。

明石市の全身整体、ほねつぎ堀尾接骨院

兵庫県明石市にて、2019年8月にオープンしました。患者様の為に誠心誠意、身を粉にして尽力していく所存です!

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